西東京市の東伏見から練馬区の北裏まで歩いた僕は、関東バスに乗って三鷹に出て、中央線で一駅の吉祥寺に降り立った。
2026年1月の「流浪の大徒歩」シリーズ。
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北裏からは「吉55 吉祥寺駅行き」のバスがあるのだが、このシリーズ第2弾に書いたとおり、関東バスは運転手不足で一部路線の運休が常態化しており、この日「吉55」系統は運転していなかった。
そこで定時運行している「鷹01 三鷹駅行き」バスに乗り込み、三鷹から中央線で一駅の吉祥寺に降り立った。
当初は中野か新宿で昼飲みもいいかなと思ったが、この日の流れ的に、かつて関わりがあった街という意味で吉祥寺が良いかな、くらいのイメージだった。
吉祥寺駅に降り立ち 25年前と変わらぬ景色と残っていない店のギャップに想いを馳せる

▲ 吉祥寺駅の南口。
駅ビルが新築されたため、当時の面影はない。

▲ ところが南口の出口を出て路地に入り込むと、不思議な光景に出会う。
駅前の路地はほぼ全ての建物が25年前当時のまま建て替えられていないのだ。
本当かどうか分からないが、この一帯は大地主の持ち物で、その地主が安易な建て替えや売却を許さないため、景色が変わらないという話を聞いたことがある。その話を聞いたのが25年近く前のこと。
で、建物は全然変わっていないのだが、テナントで入っている飲食店はほとんどが入れ替わっていて、当時通っていたお店はまったく残っていない。
なので、一瞬「あの頃と全然変わっていない」と思うのに、良く見ると「全然知らないお店ばかり」という、不思議な状況になる。
本当に見事なほど、建物も看板の位置も変わっていないのに、店舗自体は変わっている。

▲ 路地と井の頭通りが合流する交差点まで来る。
吉祥寺自体はそんなに久し振りではなく、去年も一昨年も来ているが、25年前と今日の比較をしながら歩いたことはなかった。
ぼんやりと当時通っていたお店のことを思い出しながら信号待ちをしていた。
「うさぎ屋」。

さきほどの路地の右側のビルにあったオシャレな居酒屋さん。
長髪でロックな感じの店主さんと仲良くなり、しょっちゅう通っていた。
「大龍門」。
上の写真の交差点を三鷹側に渡り、路地を右に折れたあたりにあった中華料理屋さん。
店長さんが我々を覚えてくれ良くしてくれた。
「生涯10%オフ」という会員カードを発行してくれ、いつも使わせてもらっていた。
「とんかつ 扇」。
何度か吉祥寺の中で移転を繰り返していたとんかつ屋さん。
ものすごいボリュームでリーズナブル、そして大将が優しくていつも楽しくおしゃべりしながら昼飲みさせてもらっていた。
「くいものや楽」。
食べログが立ち上がる前の時期、井の頭公園入口のひっそりした場所にあった居酒屋さん。
「楽グループ」は一世を風靡したが、その火付け役的なお店だった。
その後店名が「べろや」→「汁べゑ」と変わり、「井の頭 汁べゑ」は今でも吉祥寺駅南口の別の場所で営業中らしい。
当時僕らは店の正式な店名ではなく、勝手に我々が名付けたあだ名で呼んでいて、この「くいものや楽」のことは「ファッショな居酒屋」と呼んでいた。
当時の店長だった十河くんは、どこかで元気にやっているだろうか。

▲ そんなことを考えつつ、とりあえずどこかで腹ごしらえをしようということに決めるが、まあこの展開だと行く場所は限られるな。
つづく。
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。